炭大全
炭は不思議です。 熱源としてだけでなく、実にたくさんの才能があり様々な分野で活躍。 なかでも、備長炭はその硬さと美しさゆえ、身近に置いておきたい炭の筆頭にあがります。 もし、手のひらサイズの備長炭が数本手に入ったら。 日々の生活に役立つ備長炭…
20世紀半ばの日本は製炭大国。 木炭生産量は年間100万トン超え、日本以上に木炭を生産していたのはソ連ぐらいでした。国内木材消費量の15%が製炭に。木炭の7割が家庭燃料に使われていました。 21世紀にはいると国内生産量は約2万トン。全体の炭使用量の約9…
今の日本でもっとも知られている炭は? おそらく、備長炭ではないでしょうか。 備長炭は白炭のなかでも、ウバメガシ、カシを原木としたものです。 昔は農林規格で、馬目備長、樫備長と区別されていました。 職人さんたちの間で重宝される馬目備長。 その原木…
暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすい今の時期。 美術鑑賞にも、自分で絵を描くにも適した芸術の秋です。 木炭は、美術の世界でも、画材として独特の存在感を放っています。 たとえば、エドガー・ドガさんの「踊り子」。油絵の美しさだけでなく、木炭と鉛筆…
一気に寒くなりました。 まるで冬のようです。 寒い日に、炭火を囲むととても落ち着く。 暖まるのが大きいけれど、それだけではなさそうです。 炭火の明るさのゆらぎ。動物の生体リズムといわれる「1/fのゆらぎ」の心地よさ。 さまざまな脅威から、火によっ…
生きている火、炭火。 炭火を安全に楽しむために、気をつけたいこと。 一酸化炭素中毒(こちらをどうぞ) 消火方法(こちらをどうぞ) に続く3点目は「爆跳」です。 広辞苑にも載っていない爆跳とは?
手軽に炭を焼く方法として知名度の高い、ドラム缶による炭焼き。 90年代後半からの炭ブームのときには、空前の人気を博しました。 手軽そうなドラム缶ですが、設置・保管に場所をとる、高熱・酸化に弱い、調整の技術が必要といった課題もありました。 20年以…
「 職人のチーズでよく知られた地域とは言いがたい国、日本。 けれど、この日が昇る国に燦然と輝くチーズがある。 甘さ、酸味、塩味のバランスが絶妙なチーズ、サクラ。」 海外のチーズ専門誌が絶賛しているのは、共働学舎新得農場のナチュラルチーズです。 …
日本の雨期、梅雨。 梅雨時期に欠かせない湿気対策。押入れ、クローゼット、下駄箱にこもる湿気取りに役立つ除湿剤や調湿剤には、活性炭や木炭を使った製品もよく見かけます。 炭の活躍は室内の湿気にとどまりません。 地中に埋めたり、床下に敷いてもパワー…
はっきりしないお天気が続きます。 いつ梅雨入り宣言が出ても驚かない曇り空。 今週のお題「何して遊んだ」。 五月晴れの日には、青空の下でお庭グルメ、七輪BBQを楽しみたい! 手軽に七輪BBQをかなえてくれるのがオガ炭です。
炭の原木の山には、たくさんの生きものが住んでいます。 リス、ウサギ、アナグマ、シカ、イノシシ、サル、etc。 だいぶ暖かくなり、春から秋までを日本で過ごす渡り鳥の声も聞こえてきます。 目の覚めるような青、瑠璃の色が美しいオオルリ。 初夏の炭木の山…
備長炭三大産地のひとつ高知県。 4月24日は高知県出身の植物学者、牧野富太郎さんのお誕生日でした。 日本植物分類学の父、牧野さんの功績を讃え、4月24日は植物学の日に制定されています。 あまりに植物に夢中になるので「自分はあるいは草木の精じゃないか…
お店で見かけることもなければ、名前を耳にすることもない炭、消炭。 鰻や焼鳥の備長炭、様々な形で使われている活性炭と違って、私たちの生活からもっとも遠いところにいる炭かもしれません。 しかし、消炭はあらゆる炭の原形。そして、炭の字が唯一使われ…
コンビニやスーパーに必ずある炭といえば、活性炭。 脱臭剤、除湿剤として棚に並び、使い捨てカイロにも身を潜めています。 活性炭は、21世紀前半の私たちの暮らしのなかで一番身近な「炭」です。あらためて、活性炭ってどんな炭?新たな分野にも活躍の場を…
国立環境研究所によると、2019年度の日本の温室効果ガス総排出量は二酸化炭素換算で12億1,200万t。一方の吸収量は4,590万tと、排出量の4%に過ぎません。 2050年のカーボンニュートラル達成は遠い道のりのよう。。。 排出量削減の方法は、エネルギー関連を中…
竹あかり。とても幻想的で、引き込まれる美しさがあります。 竹ならではの輝きで、みている人たちをやさしい笑顔にしてしまいます。ほかの素材だったら、灯りもまったく違ったものになるでしょう。 竹あかりが教えてくれた、竹の美しさ。なじみの深い竹です…
おしまいにしたいけれど、火がついた炭がまだ残っている。 ガスコンロと違って、ボタン一つでは火が消せないBBQグリルや七輪。BBQの炭の残りが山火事につながり、捨てた本人が逮捕される事件もありました。 安全にしっかりと炭火を消す方法とは?
古くから、日本のエネルギー供給を支えてきた木材資源。 木造りの家屋では、炎が上がる薪だと火事のリスクが高く、木材を炭化して利用する技術が発達しました。高い製炭技術をほこる、日本の黒炭の特徴とは何でしょう? ガスや石油が中心となって、影をひそ…
薪や炭の自然の火が人気です。 炭は薪ほど場所を選ばないので、身近に自然の火が楽しめます。着火が多変なイメージのある炭ですが、実はそうでもありません。特に黒炭は、確実な方法でポイントをおさえれば、すんなりと火がつきます。簡単で、失敗知らずの黒…
ふたを開けたときに立ちのぼる、ご飯の香り。 精米したてのご飯の香りは最高のごちそうです。 穀物のお米、籾のままであれば長期保存が可能ですが、白米は野菜などと同じ生鮮食品。精米したお米が美味しい期間はどのぐらい?そして、旬を逃したお米の気にな…
炭を薬としているのは、現生人類だけではありませんでした。 旧人類のネアンデルタール人。石器技術、焚き火の調理、薬草の利用など洗練された文化で知られていますが、糞の化石から炭を食べていたことが明らかに。 動物たちも炭を利用、生存戦略に炭を取り…
真っ黒なパンにお蕎麦。炭の粉を練り込んだ食品をときどき見かけます。ハロウィーンのお菓子作りにも、天然の着色剤として人気の炭の粉。食用炭はよく知られていますが、炭は薬にもなります。炭にはどのような効き目があるのでしょうか。
外で食べると、ご飯がおいしい。庭グルメ、野外グルメが人気です。 アウトドアショップに行くと、たくさんの炭火・薪火のコンロやグリルが並べてあって目移りします。ステンレス製は、軽くて使い勝手もよさそう。小型の商品も多くて魅力的です。 それに比べ…
毎日見ているお日さまですが、元旦は特別。 太陽のひかりをとてもありがたく感じます。 太陽のエネルギーが、私たちのいのちを支えてくれている。 その仕組みを、まばゆい金色の光で描いた絵本「いきているひかり」(モリー・バング、ペニー・チザム)。2012…
日本は森の国。国土の67%が森林です。 OECD加盟国のなかでは、フィンランド、スウェーデンに次ぐ森林率の高さです(FAO, 2020)。けれど、木々におおわれた日本の山の元気がない。スギやヒノキを植えた人工林が、利用されずに荒れている話しはよく聞きます…
黒炭と違ってあまり聞きなれない炭、白炭。世界で焼かれている炭の大半は黒炭です。製炭に高度な技術を必要とする白炭は、とてもユニークな存在。白炭とは、どのような炭でしょう?
最近あったちょっといいこと。小さな不幸を修復してくれる心強いアイテムとの出会いが運んでくれました。 「ガチャッ」えっ、もう割れた。
毎年冬になるとニュースになる一酸化炭素中毒の事故。 炭火を扱うときに、火事や火傷と同じくらい気をつけたいのが一酸化炭素です。
寒さが厳しくなってきました。 これからの季節、炭火仕事のある日が一層待ち遠しくなります。炭火仕事の合間、合間に七輪に手をかざして「あったかい」が楽しめるから。一酸化炭素中毒をおこさないように、炭火仕事は外限定にしています。屋外の七輪、夏は暑…