炭の魔法

時計のない時間、心躍るおいしさ、自然の癒しをまねく炭。

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炭の魅力

明日の炭の可能性:Tomorrow never dies!

20世紀半ばの日本は製炭大国。 木炭生産量は年間100万トン超え、日本以上に木炭を生産していたのはソ連ぐらいでした。国内木材消費量の15%が製炭に。木炭の7割が家庭燃料に使われていました。 21世紀にはいると国内生産量は約2万トン。全体の炭使用量の約9…

光と陰のやわらかな表現者:画用木炭

暑くもなく、寒くもなく、過ごしやすい今の時期。 美術鑑賞にも、自分で絵を描くにも適した芸術の秋です。 木炭は、美術の世界でも、画材として独特の存在感を放っています。 たとえば、エドガー・ドガさんの「踊り子」。油絵の美しさだけでなく、木炭と鉛筆…

炭の副産物:ウッドビネガーでクマ退散!

黄金色に輝く稲穂に彼岸花。 10月に入って、秋も本番です。 食欲の秋はヒトだけのものにあらず! 野生の動物たちにとっても同じようで、動きが活発になります。 山歩きで一番ばったり出会いたくない大型野生動物、クマ。 そんなクマが苦手とするのが、ウッド…

キャンプの名脇役:自然の火

空の下で食べるご飯は美味しい。 いつものおにぎり、サンドイッチ、お弁当。 屋外で食べると、不思議となんでも美味しく感じます。 ベランダでも、河原でも、手軽にキャンプ気分が味わえる! このキャンプ気分を、さらに盛り上げてくれるのが自然の火です。 …

日本人の感性と炭火の風情:日々に宿る美しさ

茶道で使う茶の湯炭。爆跳することがあるそうです。 お茶室で使う前に炭を一度洗うためで、乾燥が十分でないと爆跳が起こりやすくなります。また、炭火から漂うクヌギのほのかな香りが好まれることから、茶の湯の炭の焼きをあまくしているのも一因といわれて…

行き詰まったら炭!? 不便益の効果

「ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも 行き詰まりを感じているなら、 不便をとり入れてみてはどうですか? 」という長いタイトルの本があります。著者は京都先端科学大学の川上浩司さん。 不便益研究の第一人者です。社会では便利、最短、効率の追求が…

埋炭の効果2:発酵の場を整える!

「 職人のチーズでよく知られた地域とは言いがたい国、日本。 けれど、この日が昇る国に燦然と輝くチーズがある。 甘さ、酸味、塩味のバランスが絶妙なチーズ、サクラ。」 海外のチーズ専門誌が絶賛しているのは、共働学舎新得農場のナチュラルチーズです。 …

桜とあんと炭と

桜の季節です。 桜というと、満開の桜で始まる映画「あん」を思い出します。 樹木希林さん演じる徳江さんは、あん作りの名人。 それほど繁盛していないどら焼き屋さんに、働きたいとやってきます。 どら春の店長の永瀬正敏さん、最初は渋っていました。それ…

日本独自のアート 炭美の鑑賞

世界中で燃料として使われている木炭。 しかし、その木炭に風情を感じ、芸術品にまで高めたのは日本だけのようです。その中心的な役割を果たしたのが茶聖、千利休です。茶室に自然の風景やうつろいを表すための花をいけることは良く知られています。花と同じ…

ミシュラン2022!星獲得の日本料理人が語る炭火焼きの真骨頂

先日発表されたばかりのミシュランガイド東京2022。 今年もめでたく2つ星を獲得した「銀座小十」。 2013年以来、毎年星が輝く名店です。 この「銀座小十 」のご主人奥田透さんが、炭火焼きの技法をおしみなく明かしているのが著書「焼く」(柴田書店)。

炭火の熱:遠赤外線

寒さが厳しくなってきました。 これからの季節、炭火仕事のある日が一層待ち遠しくなります。炭火仕事の合間、合間に七輪に手をかざして「あったかい」が楽しめるから。一酸化炭素中毒をおこさないように、炭火仕事は外限定にしています。屋外の七輪、夏は暑…

七輪のなかの太陽

火が着くまでの炭の黒い姿は凛として寡黙。 ひとたび火が着くと明るい光を放ちまるで生きもののよう。 焚き火の燃え上がる炎や煙も野生的だけれど、静かに燃える炭火の落ち着きに和みます。 この熾火が見せるオレンジ色の輝き。 何かに似ていると思いました…