炭の魔法

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炭に火がつく喜び!簡単で確実な炭の着火方法

薪や炭の自然の火が人気です。

炭は薪ほど場所を選ばないので、身近に自然の火が楽しめます。着火が多変なイメージのある炭ですが、実はそうでもありません。特に黒炭は、確実な方法でポイントをおさえれば、すんなりと火がつきます。簡単で、失敗知らずの黒炭着火法とは?

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方法1:火起こし器とガスコンロで手軽に!

一番ラクなのは、火起こし器とガスコンロによる着火です。

火起こし器は、底に複数の穴があいている片手鍋。黒炭を入れて、ガスコンロにかけるだけの手軽さと確実性から、庭グルメ、七輪グルメの愛好者の多くが、この方法で着火しています。

ポイントは火加減。最初は弱火で5分、次に中火で5分で熱します。最初から強火だと、炭の水分やガスが膨張しバーンとはねる「爆跳」をおこすことがあるので要注意です。炭の半分が赤くなったら、着火した証拠。七輪に移します。

炭は加熱すると、とても高温になります。カセットコンロで火起こし器を加熱すると、高温になってボンベが爆発するリスクがあるので、火起こし器とカセットコンロの組合せはNGです。

方法2:新聞紙だけで確実に着火!西岡流着火法

方法1はシンプルですが、火起こし器とガスコンロを使うので、いつでも、どこでも、というわけにいきません。そこで覚えておきたいのが、必要なのは新聞紙のみ、簡単な手順で10分以内に炭に火がつく西岡流着火法です。

ためしてガッテン」でも紹介され、Youtubeで50万を超えるアクセス数をほこる、人気の着火法。着火率の高さには定評があります。この着火法を編み出した西岡謙一郎さんは、土佐木炭を扱う西岡燃料(株)の社長さん。山愛、炭愛あふれる名士です。

西岡流着火方法では、まず新聞紙を半分にカット。数回折って手のひらサイズにしたあと、ねじります。6本のねじり新聞紙を、七輪の内側にそうように積み上げていきます。新聞紙の上に黒炭を並べ、ねじり新聞紙に火をつけてます。上の写真は火をつけた後です。あとは見守るだけ、あおぐ必要もありません。くわしい説明は、こちらをどうぞ(西岡流着火法&炭の事)。

動画もわかりやすくて必見です。七輪編と、七輪を使わないBBQ編があります。

【七輪編】


www.youtube.com

【BBQ編】


www.youtube.com

方法3:消し炭と煙突で省資源!炭の魔法流着火法

七輪を使うことが多いので、省資源でいきたい!と思い、たどりついた方法です。

必要なのは、新聞紙1/4枚のみ。少ない新聞紙による着火をサポートしてくれるのが、消し炭、七輪、煙突です。消し炭は、前回の燃え残りの炭を、炭の火を消すための消壺に入れてとっておいたもの。なんといっても着火が早いのがメリットです。煙突はステンレス製の長い筒で、七輪がもつ煙突効果をパワーアップ。

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七輪の火皿の上に、新聞紙1/4枚をさらに4等分し軽くねじったものを並べて、消し炭をのせます。マッチで火をつけて、煙突をのせて送風口からあおぐと、あっという間に着火。消し炭に火がついたら、黒炭を足して煙突をのせしばらくすると完了です。

簡単で、天気がよければ成功率100%。使う新聞紙が少ないため、煙くなることもありません。七輪、消し炭、煙突が必要なので、西岡流のように一般的ではありませんが、七輪を使う回数が増えてきたら、おすすめしたい方法です。

おわりに

炭に火がつくと、小さな感動と喜びを感じます。何度やっても、喜びが薄れることがないのが不思議です。小学校の総合教育で七輪に炭を起こしたところ、子どもたちが拍手喝采で喜んだとか。見るだけでも楽しい火起こし、自分で起こすともっとワクワクします!

sumimagic.hatenablog.com

<参考資料>日本の森林を育てる薪炭利用キャンペーン実行委員会編, 2007. 火のある暮らしのはじめ方, 農文協