炭を使った浄水の方法です。
備長炭を水に入れて置くだけと簡単ですが、美味しく安全に使うためには炭のお手入れが肝心です。
炭のお手入れは、本格派が好むという珈琲の抽出法、ネルドリップのネルの扱いに似ています。少々手間ですが、使っていると愛着がわきます。
海外でも人気を博している備長炭浄水についてはこちらをどうぞ(フランスで「備長炭で浄水」が好まれる3つの理由)。
使う炭の種類
- 硬い炭:水に入れてもくずれない備長炭などの白炭を使います。高温で焼いた竹炭も適しています。
- 新しい炭:冷蔵庫の脱臭などに使った炭からは、浄水のときに炭が吸着した物質が染みだします。他の用途に使っていない炭を使いましょう。
下準備
- 良く洗う:使う前に、たわしなどでゴシゴシとよくこすって洗います。洗い方が足りないと、水がうっすら黒ずんでしまうことに。炭の鋭い切り口で、ケガすることがあるので十分注意しましてください。
- 洗剤は使わない:洗うときに洗剤を使うと、洗剤が炭の孔の中に入り込みます。浄水のときに洗剤が染みでてくるので、洗剤などは使わないようにします。
- 煮沸消毒をする:洗った炭は、水から火にかけ沸騰したら弱火で10-15分煮沸して滅菌します。
浄水
- 水1リットルに約50g(例:直径2-3㎝、長さ8㎝)の備長炭を入れて一昼夜置きます。
- 浄水時間を短くしたい場合は炭の量を増やします。
- 気温の高い時期は、冷蔵庫に入れておきます。
使用中のケア
- 浄水に使用している炭は1週間に1回煮沸消毒して干すと約1カ月間使えます。