手軽に食べれる栄養バー。時間がないときの栄養補給や、ハイキングなどの行動食にもぴったり。目的に合わせて、種類もどんどん増えています。
チョコレートバーが進化した栄養バーは外国生まれ。手作りのレシピもたくさんありますが、オートミール、アーモンド、チアシードなど輸入食材がメインのものがほとんどです。
今回は、日本のスーパーフードを使って、春にとりたい成分がたっぷりつまったレシピをご紹介します。
春を心地よくすごすために!
ベースとなるシリアルは発芽玄米。
黒ゴマと食用炭の粉末を加えて、今の季節に最適なシリアルバーに。
新年度が始まる4月。新しいことが始まって楽しいこともあれば、疲れることも。気温差の激しさも、自律神経の乱れにつながります。発芽玄米に含まれるγ-オリザノールには自律神経失調症を緩和する効果が。GABA(γ-アミノ酪酸)は脳の血流をよくし、脳への酸素供給量を増加、脳細胞を活性化してくれます。
そして、春は冬の間にたまった老廃物を排出したいデトックスの季節。
デトックスを担う大切な臓器、肝臓を助けてくれるのがゴマ。ゴマ特有のセサミンは、強力な抗酸化作用で知られていますが、活性酸素の発生が多い肝臓に働きかけて肝臓の機能を強化。さらに炭の粉末で、腸内環境を整えます。
スーパーフードバーの作り方
【材料】
- 炊いた発芽玄米 100g
- 黒ゴマ 大さじ1
- 食用炭の粉末 耳かき約1杯分
- 片栗粉 大さじ1
- 塩 少々
【作り方】
- 発芽玄米ご飯をボールに入れて、木べらやすりこぎなどでつぶします。
- 炭の粉、黒ゴマ、片栗粉、塩を小さなボールに入れて混ぜます。炭の粉末を他の粉ものと混ぜておくことで、うまく全体に混ぜることができます。
- すりつぶしたご飯に、炭の粉などを合わせたものを入れてよく混ぜます。
- ねっとりしてきたら、クッキングシートに厚さ2㎜ぐらいにのばします。
- しばらく陰干しすると乾燥して切りやすくなるので、食べやすい大きさにカット。
- 陰干しを続けて乾燥させます。時間のない場合は、電子レンジを利用。
仕上げのマジック!炭火焼き
仕上げに、炭火で焼いて香ばしさをプラス。
炭に火をつけ静かに燃える熾火になったら、網の上に乾燥させた生地をのせてこげないようにひっくり返しながら焼きあげます。
使いたい炭は、煙や臭いのない炭。BBQ炭として販売されている廉価なものには、独特の臭いがあるものも。食材に臭いが移ってしまうので、今回のような食材や、コーヒー焙煎のときには避けたほうが無難です。
炭火が身近にない場合は、オーブントースターか、ガスレンジに網をのせて焼いてください。
おわりに
健康に良いことで知られる発芽玄米。
食べ慣れるととても美味しいのですが、最初に食べにくさを感じて疎遠になってしまう場合も少なくないよう。シリアルバーにすると、美味しくいただけます。
気温もあがってきて、おにぎりやサンドイッチなどの傷みも気になります。これからの季節に活躍してくれるシリアルバー。手作りしてみませんか?
<参考資料>一般社団法人高機能玄米協会 http://www.mfbr.org/hatsugagenmai.html;中嶋洋子, 蒲原聖可, 2017, 栄養成分事典, 主婦の友社