【七輪グルメ】おいもの美味しさ満喫 焼きいも
さつまいもは美味しい。
少し甘みをつけた衣をくぐらせて、からっと揚げたいも天。バターのコクがさつまいものおいしさを引き立てるスィートポテト。食材としての魅力あふれるさつまいも。さつまいもは調理してこそ美味しいと思っていました。そんなさつまいも観を根底から覆したのが、石焼きいもとの出会い。
その石焼きいもは近所の方からのおすそ分けで、とても丁寧に焼かれていました。さつまいもの風味と甘味がぎゅっと凝縮された美味しさと、甘く芳ばしい香りにすっかり石焼きいものとりこに!
石焼きいも
家でも作りたい石焼きいも。
古い鍋やフライパンがあれば、底に石を敷きさつまいもをのせ七輪にかける、で簡単に石焼きいもをつくることができます。ときどき返しながら、小一時間じっくり加熱すると美味しい石焼きいもの完成。
炭火焼きいも
石焼きいもより、手軽なのが炭火焼きいも。
炭をおこした七輪に網をのせ、洗ったさつまいもをそのまま端の方に置きます。すると、すぐにあの「甘く芳ばしい」香りが漂っていきます。焼きいもでしか味わうことのできないこの香り。焼きいもが美味しいのは、この香りが果たす役割も大きい。
「焼きいもが、好き!」によると、焼きいもの美味しさには3要素あるそうです。甘味、食感、風味。この風味が香ばしい焼きいもの香りです。
そして、甘味。甘味が増すのは、イモの中心部の温度が65-75度で加熱されたとき。焦がさないように火に近い側面を変えながら、60分ぐらいかけて気長に焼くのがポイントです。小さいおいもでも30-40分かけてじっくり熱したほうが美味しくなります。
昔、リヤカーの石焼きいも屋さんが焼いていた焼きいもは、とても美味しかったと聞きます。きっと職人仕事で丁寧に焼かれていたのでしょう。
押してみて、かたかったさつまいもが全体的に柔らかくなったらできあがり。アルミホイルや新聞紙を使ったやり方がもありますが、アルミホイルをまくと、折角の赤外線を遮ってしまいます。
焼きいもの美味しい温度は35度だそう。アツアツより、一拍置いたほうが美味しさが増します。
そして、冷めてから食べると、また違った美味しさが。これからの時期、BBQや七輪仕事のときには、さつまいもを忘れずに!
<参考資料>日本いも類研究会「焼きいも研究チーム」(企画編集)焼きいもが、好き!2015, 農文協