炭の魔法

時計のない時間、心躍るおいしさ、自然の癒しをまねく炭。

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自由で気ままを満喫!ソロ七輪

まぶしい太陽に、入道雲。夏です!

夏といえば、キャンプ。

根強い人気の一人キャンプ、ソロキャン。

好きなことを、好きなときに、好きなだけを楽しむ。

「五感のが鋭くなる感覚」を得られるのもソロキャンの魅力の一つとか。

そのソロキャンと同じ開放感、自由さ、五感への刺激が、手軽に味わえるのがソロ七輪。目の前の生きた火で、食材をあぶる、じっくり焼く時間。

フリーランスの知り合いは、自分へのご褒美にソロ七輪。外出しなくても、家族のいない時に、野菜なし、あえて好きな豚肉のみで至福の時間。炭火をぼーっとながめるのも癒されると言っていました。

今回は、炭の魔法特選!ソロ七輪で味わいたい食材2つをお届けします。

ソロ七輪おすすめ食材1 ホットドック

ソロ七輪の鉄板メニュー、ホットドック

七輪に炭をおこし網をのせて、ソーセージをあぶりますが、このソーセージをあぶるプロセスが楽しい。あぶり始めると、ソーセージの焼けるいい匂いがしてきて、食欲を刺激。ソーセージの皮に焼き目がつき、皮がはじけてさらに美味しそうなビジュアルに。

ソーセージの脇ではソーセージをはさむパンをあぶります。パンは何でもいいのですが、小ぶりのフランスパンがあると、なおうれしい。外はカリっと中はふっくらあたたかく炭火であたためます。あとは、パンにソーセージをはさむだけ。

滴り落ちた肉汁が、炭火で燻されてできる薫香。この薫香をまとった炭火焼きソーセージは、それだけで十分美味しい。ぜひ1本目はケチャップなどの調味料なしで食べてみてください。

七輪と出会う前は、ホットドックを自分で作って食べたくなる日がくるとは夢にも思いませんでした。炭火の生きた火であぶると別格の美味しさに。

ソーセージとパンさえあれば、いつでもできるという手軽さもありがたいホットドック

ソロ七輪おすすめ食材2 根菜類

ソロ七輪の二大調理法、あぶると焼く。

ホットドックがあぶるなら、焼くは根菜類。

水上勉さんの「土を喰う日々 わが精進十二カ月」に、くわいを例に上手な焼き方の極意が紹介されていました。

「良く洗って、七輪にモチ焼き網をおいて焼いたのだった。

まるごと焼くのだ。ついさっきまで土の中にいたから、ぷーんとくわい独特のにがみのある匂いが、ぷしゅっと筋の入った亀裂から、湯気とともにただようまで、気長に焼くのだ。

この場合、あんまり、ころころところがしたりしてはならない。

焼くのだから、じっくりと焼かねばならぬ。あぶるのではない。もちろん、皮なんぞはむいてない。したがって焼けたところは狐いろにこげてきて、しだいに黒色化してくる。

このころ合いをみて、ころがす。

すると、焼けた皮がこんがりと、ある部分は青みがかかった黄色い肉肌を出し、栗のようにみえる。」

焼きたてのくわいは、お酒好きの老師の大好物だったそうです。

今年の冬は、ついさっきまで土の中にいたキクイモを焼いてみたいと思います。

 

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<参考資料>水上勉, 1996, 新編水上勉全集 第13巻, 中央公論社