寒くなってくると、飲みたくなるコーヒー。
カフェや喫茶店で、プロが焙煎し淹れてくれたコーヒーを味わう。
とても贅沢な時間ですが、それとはまた違うコーヒーの美味しさを教えてくれるのが自家焙煎です。
炭火で自家焙煎。長年、週末のコーヒーローストを趣味とする友だちに、初焙煎で炭火とはチャレンジャーだね、と言われました。
実際やってみると焙煎できたものの、時間がかかる一方で味わいは今一つ。けれど、ある点を改善したところ、思いのほか簡単にできるようになりました。
手軽に楽しめる!炭火焙煎のポイントとは?
自家焙煎の魅力
コーヒー屋さんの近くを通ると漂ってくる焙煎の良い香り。
香りの出所はどこかと思わず探してしまいます。
幸福感を招くあの香りで、お部屋が満たされるのが自家焙煎です。
ちょっと焙煎時間を変えるだけで、味わいががらりと変わるのも自家焙煎ならではの醍醐味。
もともと深煎り派で、フレンチローストが好みでした。自分で焙煎するようになって、浅煎りの魅力に開眼!コーヒーの酸味を美味しいと思うように。同じコーヒー豆でも、焙煎度合いによって味わいが大きく異なるので、コーヒーの世界が広がりました。
炭火焙煎のポイント
炭火の火加減
最初は焦がすのではないかと、おっかなびっくりで火力が弱すぎました。いたずらに時間をかけると風味、香りがぬけてしまい美味しい焙煎になりません。
火力とコーヒーを焙煎する容器との距離は約20㎝、時間は深煎りで15分。
これが暗闇を照らす灯台のあかりのように、炭火焙煎の道しるべとなりました。
黒炭を使いますが、ガスコンロでいうと中火の火力を保つと上記の枠にはまります。
火を起こして明るく静かに燃えるようになったぐらいがちょうど。15分間は火が弱まらないように、炭の分量を調整しておきます。
炭火焙煎に適した道具
初心者のコーヒー焙煎に、おすすめされることの多いフライパン。
せっかく炭火でやるのであれば、フライパンや土鍋はもったいない。手編み鍋は、炭火の赤外線で直に焙煎できるので適任です。蓋つきだと、コーヒー豆が飛び跳ねるのを防ぐので便利。
とりあえず、コーヒー焙煎を試してみたい。少量焙煎には、お味噌のこし器が役立ちます。生豆20gで出来上がり約16gがちょうどいい分量。
おわりに
だれでも質の良い生豆を少量ずつ買える時代。
自分で焙煎すれば、さらに味のバリエーションが広がります。
晩秋から冬に向けて、ソロ七輪でコーヒーを焙煎しながら暖まりませんか。
BGMには”A cup of coffee”をどうぞ。
<追記>自家焙煎の手順については、youtubeや各サイトで詳しく紹介されています。本だと「手網でかんたんコーヒー焙煎」(岩田知也著、淡交社)がわかりやすいです。