炭炊飯については、こちらをどうぞ(実は短い美味しい期間:気になるお米のにおいに炭炊飯!)。炭のお手入れは、本格派が好むという珈琲の抽出法、ネルドリップのネルのお手入れに似ています。少々手間ですが、使っていると愛着がわきます。
使う炭の種類
- 硬い炭:水に入れてもくずれない備長炭などの白炭を使います。高温で焼いた竹炭も適しています。
- 新しい炭:冷蔵庫の脱臭などに使った炭からは、炊飯のときに炭が吸着した物質が染みだします。他の用途に使っていない炭を使います。
炭の分量
- 3合のお米に対して約50g(例:直径2-3㎝、長さ8㎝)の白炭が目安です。
下準備
- 良く洗う:使う前に、たわしなどでゴシゴシとよくこすって洗います。洗い方が足りないと、水がうっすら黒ずんでしまうことに。炭の鋭い切り口で、ケガすることがあるので十分注意しましょう。
- 洗剤は使わない:洗うときに洗剤を使うと、洗剤が炭のあなの中に入り込みます。炊飯のときに洗剤が染みでてくるので、洗剤などは使わないようにします。
- 煮沸消毒をする:洗った炭は、水から火にかけ沸騰したら弱火で10-15分煮沸して滅菌します。
炊飯
- いつも通りの水加減で、炭を入れて炊飯します。
使用後のケア
- 炊飯後の炭は水洗いをして、お米の粘りなどがついている場合はタワシなどで良く洗い落とします。
- 使用するたびに炭を煮沸します。
使用回数
- 使用回数の目安は約30回です。
- 炭にはミネラル分が含まれています。ミネラル効果を期待する場合は、約10回で炭を取り替えます。
<参考資料>炭文化研究所(編), 2019. 「エコロジー炭暮らし術」創森社;社団法人全国燃料協会, 木炭の新しい使い方。